2021年7月、第30回日本褥瘡・オストミー・失禁管理学会と第9回Asian Pacific Enterostomal Therapy Nurse Association:APETNAの共催による国際学会の開催にあたり、学会からの依頼を受けて、初めて英語でポスタープレゼンテーションに挑戦される皆様をサポートするために、1年間にわたり「APETNA英語サポートコース」を提供いたしました。
本サポートは2021年8月をもって終了いたしましたが、今後は本サポートを発展させた形で、受講生の皆様からのご要望に応えて、英語での口頭発表(オーラル・プレゼンテーション)をサポートする新規の看護英語コースを公開する予定です。
現在、二人のモニター受講者にご参加いただき、新規コースのトライアルを実施しています。
今後、その様子をこちらに報告してまいりますので、どうぞご期待ください。
受講者の声
Oral Presentation course に参加して
~半年間で成長した私の英語力とこれからの課題~
【動機:きっかけはめぐり合わせ】
私がこのコースを学ぶきっかけとなったのは偶然のめぐり合わせからでした。
英語は本当に苦手で、再度勉強しようという気はこれまで全くありませんでした。仕事の関係で、約6年ぶりに戸部先生と再会でき、話の流れで「自分は英語を勉強しなくてはならない」という考えに至りました。
【目標:あこがれを目標にする】
そして、戸部先生からの勧めで本コースを受講することになりました。目標は英語力を高め会話の上達と、いつか国際的な学術集会で口頭発表を行い、海外の研究者と質疑応答をすることでした。(理由は、若かりしころ、上司が流暢な英語で海外の要人と会話をしてた姿にあこがれたからです。)
【努力したこと:一緒に学んでくれる人の存在】
受講している間に努力したことは、英語の勉強を継続することでした。本コースの同級生である坂本さんと、励まし合いながら週に3回ほど、戸部先生が用意してくれたベーシック英語の練習を電話で15分程度行いました。このことが私にとって刺激となり、英語の勉強が義務感から、「楽しくなった」きっかけでもあります。また、本コースの講師であるエミリー先生と戸部先生が、いつも励ましてくださり、どんなに下手な英語でも「good」と必ず言ってくれたことは受講を継続できた最大の要因でした。
【プレゼンテーションと課題:失敗を恐れず、次の課題をみつける重要性】
本コースの終盤では、目標のひとつであった口頭発表が現実となりました。先生方の「やってみよう」のことばに、失敗を恐れず挑戦する気持ちが沸いたことは自分でも不思議でした。そして、先生方がご自分の時間も使い、ご指導していただいた結果、無事に発表することができました。口頭発表では質疑応答に戸惑い、自分の言いたいことがいえませんでしたが、このことは今後の課題となり、英語を学ぶモチベーションに繋がっています。
【役立ったこと:学習の成果は必ず存在する】
そして、この発表に向けた準備をしている間に、専門用語の理解、発音の練習など必死で行ったことは、私の英語力に変化をもたらしました。英語の論文を読むことに抵抗力がなくなったことと、以前に比べ格段に内容を理解できるようになったことです。また、まだ会話は苦手ですが、短い英語であれば字幕を読まなくても理解できるようになりました。
【振り返りと今後について:やりたいことへの変換が鍵】
半年間を振り返り、まずはやる気を引き出してくれた先生方と、坂田さんにお礼を申し上げたいです。勉強はひとりでするよりもディスカッションしながら学んだ方が身になることを痛感しています。また、40年以上嫌いで仕方のなかった英語を、勉強しなくてはならないという「義務感」から「学びたい」という気持ちに変化したことが、本コースを受講した一番の収穫だったと思います。この気持ちを忘れずに毎日少しでも会話が上達するよう、英語を楽しんでいきます。